ツリーハウスを作ろうとすると、費用がかかります。
無人島でロビンソンクルーソーがツリーハウスを作るのに、ゼニはかからなかったと思いますが、現代社会ではそういうわけにも参りません。
費用のうち大きいのが、材料費ですね。木材や釘類です。
ステージ部分、すなわち土台となる床板はしっかり作らないといけません。ここに一番費用がかかります。
広さによりますが、ホームセンターで材木を購入してくるとなると、4m四方で、5,6万円、6m四方だと10万円を超えそうです。木の種類によっても値段は変わってきます。
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ツリーハウスの建築費用を安上がりにする方法
材料費を浮かすには、廃材を利用すればよいですね。
木造住宅を解体したときの廃材をいただくことができれば、安上がりになります。
廃材を利用する
下の写真は、大工さんの倉庫。
こちらに写っているのは、廃材を言うより端材ですね。建築で使った材料のあまりです。
廃材は、釘とか入っていて加工に手間がかかるのが難儀なところのようですが、出来合いのキットを買ってきて組み立てるよりは、手作り感があっていいですね。リサイクルばんざい。
間伐材を材料にする
また、山に転がっている間伐材も材料として使えます。
間伐材というのは、山に転がっている丸太です。間引かれた残骸です。
日本の森林には、間伐材がたくさんあります。木材は国内で調達するより、インドネシアなど海外から輸入したほうが、安上がりだからだそうです。
間伐材は、朽ちていくだけですので、除去してもらったほうが、山の持ち主もありがたいそうです。お願いすればタダでくれます。
しかし、自然の中で転がっている丸太ですから、乾かしたり、皮を剥いだり、手間はかかりますし、山の斜面から運び出すのも、一苦労です。
ツリーハウスの材料
ざっと、ツリーハウスづくりに必要な材料を書いてみます。
大きさとか、何年もたせる気なのかなど、要件によってずいぶん変わりますけど、参考までに。
1.材木。丸太や角材、床板、壁板、窓枠とか、ドアとか足場とか、いろいろ作るのに必要です。山で拾ってきたり廃材を調達したり、ホームセンターで買ってきたり、いろんな入手方法が考えられます。購入は高くつきますが、ツーバイフォーなど粒が揃っていて作りやすいです。しかし、輸入材はなんとなく安っぽいです。
2.古タイヤ。これは、クルマ屋さんでもらったり、マイカーのタイヤ交換した残骸だとか、ただで手に入れることができます。
3.ボルト、ナット、釘、蝶番などの金属部品。これは買ってくるか、もらってくるかするしかないでしょう。そこらに転がっているものではないです。大量に使いますので費用もかかります。材木は、原始的に縄でくくりつけるとか、五重塔のように、切込みで組み合わせるとか、できないこともないと思いますが、難易度が上がることでしょう。今回の我々の計画では、ネジ釘のたぐいはたくさん使います。
4.ビニールシート。これは、なんだか邪道な気もしますけど、濡れて腐るような安物の材木を使う場合には、必要になってきます。
5.ガラスやアクリル板。窓ガラスを付ける場合に必要ですけど、要らなければなくてもいいです。
6.ペンキ。これも邪道なような気もしますが、ペラペラのベニヤ板でも、いい感じに塗装すれば、いい感じに見えます。防腐剤の役割もあります。ホームセンターで買いました。
7.コーキング剤。これも邪道のような気もしますが、隙間風とか、雨漏りを防ぐのに役立ちます。
8.トタン。これも邪道の最たるもののような気がしますが、天井とか、塩ビの波板を使うと、簡単です。軽いので、本体の強度をそれほどなくても、耐えられます。
ツリーハウスづくりの道具
道具は、大工さんの道具一式があればいいですね。
手作りの醍醐味を味わうには、あんまりプロっぽい道具を揃えるのも、いかがなものかという気はしますが、ちゃんと使い方がわかっている人が、用意できるのなら、早いし安全です。
1.のこぎり、トンカチ、レンチ、ドライバー、釘抜きなどの、大工道具。電動の製材機とかチェーンソーとかドライバーとかドリルがあれば、作業効率がぐっと上がります。でも、プロの道具を揃えるのは大変です。電源がいるので、コンセントから線を引っ張ってくるか、発電機を持ち込まないといけません。
2.メジャーや水平器。垂直は、紐と重りで計測できます。
3.ロープ。丸太を運んだり、柵代わりにしたり、何かと便利。
4.はしご。木の上ですから、上り下りするのにあると便利です。でも、地面がガタガタですので、使えない場面も多いです。
5.その他、丸太の皮を剥ぐ道具とか、特殊道具はいろいろあります。
いずれにしても、買い揃えるとなると大変ですので、誰かもっている人をメンバーに加わってもらうのが良いです。
その他の費用
材料費だけで、10万円は軽く超えると思います。なにからなにまで全部買っていたら、ホンモノの家が建つかもしれません。
本当は、自然の中でトムソーヤやハックルベリー・フィンみたいにタダで作るのが理想ですよね。でも、それは無理。
時間と労力をかけるか、お金をかけるか、そこは、日常生活の中から割ける時間と経済的余裕を秤にかけて、バランスを取りましょう。
我々のチームは、道具は、全部メンバーがもっていたので、購入費はゼロ。それがなければ、そもそもツリーハウスプロジェクトは始まってなかったと思います。
恵まれた条件でしたが、他にもかかる費用はあります。
都会から離れた山奥なので、交通費は結構かかりました。
それと、毎回パーティーをするので、飲み食い代とか。ただ、我々のメンバーは、お酒を飲まない人が多く、食材は、畑からとってくるとか、近所のスーパーで買ってきたりして、自炊していたので安上がりでした。
メンバーが、なにかと手土産を持ってきてくれたりもしましたし。ありがたいことです。
振り返ってみると、我々の活動で、事故や怪我はありませんでした。でも、やはり危険の伴う作業もあります。万一のことを考えて、治療費とか、保険加入とか、心構えのうちに入れておくのが良いかもしれません。
(この記事は、リアルタイムで一度アップしたものに、あとからさかのぼって加筆修正をしています。)